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K2HDKC DBaaS with Trove 概要

K2HDKC DBaaS (Database as a Service for K2HDKC) をTrove(Trove is Database as a Service for OpenStack)の一つのDatabaseとして提供します。
K2HDKC DBaaS with Trove は、OpenStack コンポーネント および Trove(Trove is Database as a Service for OpenStack) と連携し、DBaaS(Database as a Service)としての機能を提供します。

K2HDKC DBaaS with Trove Overview

K2HDKC DBaaS でK2HDKCクラスター構築などの操作は、すべてDashboard(Trove Dashboard)もしくは、Trove CLI(openstackコマンド)から実行できます。
K2HDKCクラスターの構築、削除、クラスターへサーバーノードの追加・削除(スケール)、バックアップ、リストアの操作ができます。
また、ユーザが K2HDKC DBaaS で構築したK2HDKCクラスターへ簡単に接続し、利用できるようにするため、K2HDKCスレーブノードの起動、自動コンフィグレーションをサポートします。

K2HDKC DBaaS with Trove の構成

K2HDKC DBaaS with Trove の大まかなシステムの説明をします。

OpenStack コンポーネント

K2HDKC DBaaS には、OpenStackのコンポーネントが必要となります。
OpenStackの各コンポーネントおよび全体の構築はユーザが行います。
既存のOpenStackに、K2HDKC DBaaS を組み込むことも可能です。
Trove は、OpenStack コンポーネントのひとつであり、K2HDKC DBaaS は、TroveのDatabaseのひとつとして組み込まれています。
つまり、このTroveのタイプのK2HDKC DBaaSは、TroveのDatabaseの種類にK2HDKCを拡張したシステムです。
K2HDKC DBaaSの基本的な仕様は、すべてTroveに従っており、Troveの操作でDBaaSとしての操作・動作を行えます。

K2HR3 システム

K2HDKC DBaaSは、AntPickaxプロダクトの一つである K2HR3 システムを必要とします。
K2HR3 システムとTroveが連携し、DBaaS機能を実現しています。
K2HR3は、OpenStackと連携できるように設計されており、バックエンドのシステムとしてTroveと連携します。

K2HR3システムは、OpenStackのコンポーネントやインスタンス(Virtual Machine)からアクセスできるネットワーク環境に構築する必要があります。
例えば、ネットワーク内で到達できる環境であればよいため、K2HDKC DBaaSと連携するOpenStackが作成するインスタンス(Virtual Machine)の中で起動することもできます。

K2HDKC クラスター

これは、K2HDKC DBaaS が構築し、起動するK2HDKCのクラスターです。
OpenStackの管理する複数のインスタンス(Virtual Machine)でK2HDKCサーバーノードが起動され、クラスターを構成します。
K2HDKC DBaaS の機能は、このK2HDKCクラスターの構築、破棄、制御(スケール、データマージ)することです。

K2HDKC スレーブノード

K2HDKC DBaaSにより作成されたK2HDKCクラスター(サーバーノード)に接続するノード(クライアント)のことです。

K2HDKC DBaaS Slave Overview

K2HDKCスレーブノードは、手動で設定し、起動できます。
しかし、K2HDKC DBaaS の機能を使うことにより、自動的なコンフィグレーションをサポートできます。
このためには、K2HDKC DBaaS と連携しているOpenStackのインスタンス(Virtual Machine)をK2HDKCのスレーブノードとして起動します。 このインスタンス(Virtual Machine)を起動するときに、K2HR3が提供する User Data Script for OpenStackデータを使用します。
起動後のインスタンス(Virtual Machine)は、K2HR3システムと連動します。
その結果、K2HDKCクラスターに接続するために必要なK2HDKC設定や、K2HDKCスレーブノードに必要なすべてのパッケージがインストール・設定され、K2HDKCスレーブノードの管理の自動化ができます。

このように起動したK2HDKCスレーブノードは、K2HDKCサーバーノードのスケールに応じて、接続・切断などの処理を自動化することができます。
そして、K2HDKCスレーブノード上のユーザのプログラムから、K2HDKクラスターの構成を隠蔽し、ユーザのプログラムはサーバーノードの構成を意識する必要がなくなり、開発者・運用者の負荷を低減できます。

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